ズーマーのエンジンが止まった原因
ズーマーのエンジンが止まってしまったと息子から報告がありまして、早速正月返上で原因究明しました。結果から言いますと・・・
原因は、燃料ポンプの故障でした!(フューエルポンプ)
しかし、ここへたどり着くためには色々確認しなければなりませんでした。
サクサク行きたい人は、下の燃料ポンプ交換の所へジャンプしてね。
ステップ1
- どのような状態で止まってしまったのか?
- 前駆症状はあったか?
ステップ2
- 基本構造の理解
ステップ3
- 今、やれることからやる。確認して1つずつ潰していく!
それでは、ステップ1から検証していきます!
ステップ1
- 走行中にエンジンが止まったとのことです
- 最近信号待ちで止まった事があったが、エンジン再始動できた
エンジンがかかっているのに止まった!故障の原因は?
電気系、燃料系のどちらでも起こりそうなので、究明できず!
ステップ2
ズーマーの整備マニュアルがあればわかり易いのですが、持っていない・・・
- 燃料のライン⇒ガソリンタンク、フィルター、チューブ系、燃料ポンプ
- 燃調系⇒キャブレター、エアークリーナー
- 電気系⇒バッテリー、CDI、点火プラグ、スイッチ、コードの接触等
- 2STだと、マフラーが詰まるってこともあるけど4STですから大丈夫
ステップ3
- 整備手順は、「お金がかからず簡単な所から」が基本です。
ここが、できていなかったので後に苦戦しました。サムが今まで乗っていたバイクで燃料ポンプの故障はなかったので、あまり深く考えなかったのですよ。キャブにゴミが詰まった?位に思っていました。
それでは、ばらしていきます!がその前に、燃料満タンでタンクの中もキレイです。
①とりあえず、エンジンかかるかな?
メインキーオンセルスタート⇒初爆だけあり、軽い感じの音、(軽い感じの音は、燃料行っていないヒントだった)。コトコト音ありなので、燃料ポンプは作動していると思い込んでいます。セルは弱い。キックしてもうんともすんとも言わない。一度フル充電にしてからもう一度トライ!やっぱりダメです。初爆があったのも悩みの種でした。
②満充電状態で、プラグを外して状態を確認すると、いい感じで火花出ています。
(ここでも、燃料行っていないからプラグがキレイのヒントを見落としています)
ですが、新品のイリジウムに交換しておきます。あとは、古いバイクなので配線の外れや断線、発電機?ジェネレーターがダメだとバッテリーが直ぐに低下するから、この辺も怪しいけど「信号待ちで止まった後にエンジンがかかった」ってことは電気系は大丈夫でしょう?。バッテリーはエンジン停止状態で、通常12.5V~12.8V位です。エンジンをかけるとそこから少し電圧が上がるのが普通なので、テスターで測定すれば確実ですよ。バッテリーの充電もブログで書いていますので参考にしてください。
③エアークリーナーの状態は悪くなさそうです。エアーでブローしておきます。
④燃料系にしぼって確認していきます。作業は、シートとステップを外してキャブレターにアクセスして外します。キャブレターを外すところは、オートチョーク交換のブログで細かく書いてありますのでそれを参考にしてください。
⑤キャブレターは、スロットルバルブ、フロート、メインジェット、パイロット、パッキン、ダイヤフラム全部キレイで作動もよさそう。ですが、マニーホールドの間のパッキンが割れて欠損しているのを発見!これは、交換しておきます。
一応、オートチョークも外して確認つでに、接点復活スプレーしておきます。
オートチョークは、以前始動直後にアイドリングが不安定だったので新品に交換済です。
⑥燃料タンクからキャブレター間のラインを疑ってどこか詰まっているのか?とりあえず燃料タンク外そう。その前に、本当に燃料きていないのか?もう一度考えて。
キーをオンにしてセルを回す。キャブレターに付いている燃料チューブからガソリン出ていないじゃん!これで、大分しぼれてきました。^^
燃料タンク⇒フィルター⇒燃料ポンプ。この間をつなぐチューブが怪しいです。
タンク内もキレイだし、チューブとフィルターは、完全閉塞することはあまりないと思うので、燃料ポンプが一番怪しい!
キーをオンにすると、コトコト音がしていたので油断していたのですが、音だけで燃料を送っていないのでは?キャブレターを外す前にこれを確認するべきでした。ヒント見落としすぎ!レベルが低い証拠ですね。手順を間違えると、余計な作業が増える見本です。でも、パッキン割れ発見できたから良しとしましょう^^
それでは、燃料タンクをずらして、燃料ポンプを外してラインの詰まりがない事を確定させます。
燃料ポンプ交換
ホンダ純正です。社外品は4,000円前後で購入できます。正月休み中に交換したくてオークションで即決!相場は?9,000円近い出費しました。ネットで品番を入力すると本体7,850円+送料500円が相場でした。ホンダとかショップでお取り寄せできるならその方が多分安い?
ステップの下にタンクがあります。ここまでのアクセスは、オートチョーク交換のブログに細かく書いてありますのでそれを参考にしてください。バッテリー充電もあります
赤く囲んだところに燃料ポンプがあります
タンクをずらさないとアクセスできないので、タンクからチューブを引き抜きます。ここで、ガソリンだだ洩れになりますので、専用工具はチューブクリップなんですが、持っていません。ゴム手袋して素早く作業する。
チューブを引き抜いたら、ドレンを上にすると漏れは少ないですが、満タンだと漏れてきます。タンクが空に近ければ作業効率が上がります。スペースがあれば燃料コックを付けるのも有りだと思いますが今回はパス。
このままだと、ガソリン漏れます!満タンに近いのが災いしてます。
チューブ用のクランプ持っていないのですよー!自作できそうですが今日はパス。
これで、一安心です^^
そういえば、燃料コックが余っていたからそれでもOKですね^^
赤枠の爪を外します
コネクター特有の爪があるので、押さえながら引き抜く!
中々外れなかったので、ペンチを使ったら爪が割れてしまいました
更に、外れんようになってもうたがな><
その後、専用工具買いました!があー今一つ使えない工具でした!
うまく押さえ切れない
コチラも抑えが効かない
スペースが無い時は役に立つかも?
スペースがあれば、精密ドライバーで爪を押さえながら押し込む!
これで簡単に外れました!100円均ですよ^^
接点用のスプレー(CRC226とかCRC556)してから、片手で爪を押さえて、接続している隙間に小さい⊖ドライバーを入れてこじりました
手遅れですが、初めからこのスタイルが良かった
燃料ポンプは赤い所にこの向きで付いています
固定のボルトは右側の1本だけで、左側は爪に差込されてるだけです
ボルトは矢印の所です
矢印の方向が燃料の流れるライン 外れた^^
新しい物と交換して取り付けます
出来れば、同じものがよかったのですが近所にお店が無いので、
燃料用のチューブで耐熱性の物ですが、農機具用なのでサイズが少し小さかったけど差し込めるし、燃料ポンプのサイズより太いのでたぶん大丈夫^^
後は、コネクターを取り付けタンクを戻すだけです
ガソリンが満タンです><
チューブを接続する時に中々ハマらずだだ洩れ
危険ですが仕方なく抜きました
ゴミが入らないようにしないと
こぼしたガソリンはしっかり拭き取ります
静電気防止のため、GLに水を撒いた方がいいです!
タンク取り付けて、燃料を戻して完成!
キーをオンにして・・・コトコト音が今までと少し違う
キーをオンオフなんどか繰り返してポンプを回した後に、セルでスタート❕
なんと、1っ回でエンジンかかりました!
無事に、完成しました^^
外装を戻して試乗しました
ハンドルを切ると、ブレーキラインとか配線がフロント周りのカバーに当たるのでギューギュー音がする。
もう一度カバー外して組み付けしたけど、まだ少し音がする。
そのうち馴染むかな?滑りが良いように、アーマをースプレーして完成とします。
あとがき
今回は、結構失敗だらけの整備になってしまいました。やはり、車特有のウイークポイントを先に調べておくべきでした。ズーマーは、燃料ポンプの故障多し!あと、ジェネレーターも弱いようです。
ガソリンタンクのチューブは、外すのは簡単ですが取り付けは大苦戦しました。
おかげで、危険な行為もありましたので皆さんは、そこの所、十分注意してください。
それでは、皆さんもズーマーライフ楽しんでくださいね^^